金融

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金融業界の特徴

お金を商品として扱う業界

金融業界というと、お金をダイレクトに商品として扱うという点で、他の業界とは一線を介しています。

この業界の特徴は、景気に左右されやすいというのが大きな特徴です。お金は、景気で流動しますから、景気が悪いと滞留しやすく、景気が良いと流動的に流れるのです。

しかし、金融とは、「お金が不足しているところへ移動する」ということです。また、お金の役目の一つは「停滞していない事=必要な所へ流れていく」ということであるともいえ、その流れの中には私たちの生活が関わっているのです。

そのお金のさまざまな流れに携わるのが、「金融」という業界の仕事なのです。

景気に左右されやすい業界
企業や個人を対象に、預貯金の受け入れや貸し出しを行うのが「銀行」です。
この機関には、都市銀行・地方銀行・第二地方銀行・信託銀行・信用金庫・信用組合などがあります。

大量の不良債権を抱えていた不況期、銀行の経営統合が相次ぎ、みずほ銀行・東京三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3大メガバンク(巨大総合金融会社)体勢が確立されました。

日本には銀行と取引先企業が株式を互いに持ち合うという独自の慣習があり、企業の株価の動きに損益が左右されるという傾向があります。

世界的金融危機より業績は回復へ
2008年、世界的金融危機により、各金融業の保有株価が下落してしまい、融資先企業の業績悪化や倒産の増加で不良債権も増加してしまいました。

2009年以降は不良債権の処理化が進み、債権売買・国際業務などの部門の好調により、メガバンクの業績は回復してきています。

各種証券やネット銀行など、サービスの拡大へ
インターネット銀行は、実店舗を置く上でのコストを削減でき、低コストでの運営が可能な分、預金の金利や手数料を優遇できる点や、取引や手続きをネットでカンタンに行える点が魅力です。

新規ネット銀行や既存銀行との顧客獲得競争が激しくなる中、住宅ローンや保険販売など、品揃えを強化し、新たな顧客獲得に力を入れ続けています。


収益の中心は手数料収入

金融は大きく「直接金融」と「間接金融」にわかれます。

直接金融
企業が株式公開・社債発行を行い、株式市場(投資家)から直接資金を調達するしくみのこと。

間接金融
金融機関が預金者から預かったお金を企業などに貸し付けて利息を得る仕組みのこと。

90年代以降、多くの企業が間接金融から直接金融に移行しました。
そこで銀行は規制緩和の並に乗って、投資信託や保険商品の販売などで業務を拡大し、それらの取り扱いで発生する「手数料収入」で大きな利益を得ています。

金融業界に必要な資格

損害保険募集人資格
損害保険会社の社員以外が損害保険商品の取り扱い業務に関るときは、この損害保険募集人資格が必要となります。

損害保険代理店資格
もっていると転職に有利に働きます。普通、上級、特級の3階級に分かれており、より高い資格が優遇されます。

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